catch-img

外国人にとっての派遣で働くメリット・デメリット

🔗You can read this article in English here

日本には派遣という働き方があります。
この記事では、正社員との違いと、外国人にとっての派遣社員として働くメリットとデメリットを紹介します。

派遣とはどんな働き方?

派遣とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の会社で働く働き方です。

職場は派遣会社とは別の会社ですが、給料の支払いや社会保険の手続きなどは派遣会社が担当します。
給料は時給制であることが多いです。

契約期間について

 派遣には、有期雇用派遣と無期雇用派遣があります。


有期雇用派遣

契約期間が決まっています。派遣期間が終わると次の派遣先を紹介されることもありますが、場合によっては、そのまま契約が終わることもあります。
契約期間は3か月から6か月など、仕事や会社によってさまざまです。

無期雇用派遣

契約期間を決めずに派遣社員として働きます。給料が月給制になることが多いので、毎月の収入が安定します。長く同じ派遣先(職場)で働けることが多いです。


正社員との違い

派遣と正社員を比べると、正社員には以下のような特徴があります。

  • 働く会社と雇用契約を結ぶ(直接雇用)
  • 雇用期間が決まっていないので、長く働くことができる
  • ボーナスがあることが多い
  • 昇格や昇給があるので、給与が上がっていくことが多い 

正社員はボーナスがあることが魅力だという声もあります。しかし派遣は、あらかじめ時給にボーナス分が含まれていることが多いです。そのため、仕事によってはあまり差が無い場合もあります。

外国人が派遣で働くメリット・デメリット

外国人が派遣で働くメリット

  • 仕事の選択肢が広い
  • 派遣会社が職探しや就業後のサポートを行ってくれる
  • 希望するライフスタイルに合わせて働ける

 派遣は正社員に比べると仕事の選択肢が広くなります。
日本の法律では、企業が一度正社員として雇ったら、会社の都合で辞めさせることは基本的にはできません。
そのため、正社員ではなく、派遣社員を受け入れる企業も多いです。
会社によっては派遣社員から正社員として採用されることもあります。
 
また、派遣会社は仕事探しから、仕事中までサポートがあります。
このようなサポートは日本での生活や働き方に慣れていない人にとっては、役に立つものでしょう。
休日が多い仕事が良い、残業が多い仕事が良いなど、希望のライフスタイルに合う仕事を探してもらえるでしょう。
外国人の登録者が多い派遣会社なら、多言語でのサポートがある場合があります。
 
最初は派遣として働き、自分に合っている仕事や会社だと思ったら、正社員の仕事に挑戦してみても良いでしょう。

外国人が派遣で働くデメリット

  • 職場が短期間で変わる場合がある
  • スキルを持っていないと正社員より給与が安い
  • ボーナスがない

派遣は、正社員に比べて雇用が不安定になると言われています。
雇用期間が決まっているので、更新時に契約が延長にならない可能性もあります。
その場合は、派遣会社に登録していても、次の職場で働き始めないと給料がありません。
 
給与は時給制の場合が多いので、休日が多い月は給与が低くなります。
 
また、日本では夏と冬にボーナスがある企業が多いですが、派遣にはボーナスがありません。
しかし、ボーナスの分を含めて派遣の時給は高く設定されていることが多いです。
さらに、特別なスキルがある人の場合は時給も高くなるので、時給換算すると正社員より収入が高くなる場合もあるでしょう。

外国人が日本で仕事を探すには?

最後に日本での仕事の探し方を紹介します。

  • 求人サイトを利用する
  • 派遣会社やエージェントに登録する
  • FacebookやLinkedInなどSNSで探す
  • 興味のある企業のWebサイトで採用情報を確認する
  • 合同説明会・ジョブフェアに参加する
  • ハローワークや外国人雇用サービスセンターを利用する

 
日本では、求人サイトを使うことが一般的です。
求人サイトの中には、外国人向けに多言語対応しているサイトもあります。
職種や勤務地で求人を探して応募が可能です。
 
ハローワークは仕事の相談・就労支援・失業保険の相談・仕事の紹介等をしてもらえる日本の公的な機関です。全国の都道府県に施設があり、多言語で相談できるハローワークもあります。インターネットでも利用できるので、全国で利用できます。
 
また、東京・大阪・名古屋・福岡にある「外国人雇用サービスセンター」も厚生労働省の機関です。外国人の就職・転職だけでなく、留学生の就労支援や新卒就職のサポートもしてくれます。インターネットと窓口、両方で利用が可能です。
 
働きたい企業があるなら、企業のWebサイトを見てみるのも良いでしょう。「採用情報」と書いているページに、募集情報が載っています。


まとめ

派遣という働き方は、派遣会社からのサポートがあります。サポートがあることで、まだ日本の生活に慣れていない人でも、スムーズに就職活動ができます。
 
一方で、雇用期間が決まっていること、ボーナスがないなどの正社員との違いもあります。
日本で長く働きたい方は、まず派遣で働いてみてその後に正社員を目指すのもおすすめです。
派遣で働くことも選択肢の一つとして検討してみてくださいね。


関連する記事

ページトップへ戻る