日本の健康保険 外国人が知るべきこと
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日本の健康保険制度は、医療を受けやすいことで有名です。
日本に3ヶ月以上滞在する外国人は、この健康保険に加入しないといけません。
しかし、健康保険制度は複雑なので、外国人にとっては少し難しいかもしれません。
必要なときに医療サービスを確実に受けられるように、制度について理解しましょう。
この記事で紹介すること:
- 健康保険の種類
- 加入する方法
- 何に健康保険が使えるかどうか
日本ですでに働いている人、日本への移住を計画している人にとっても幅広く役立つ情報を紹介します。
※2024年2月時点の情報です
日本の健康保険の種類
いろんな制度がありますが、まずは「社会保険」と「国民健康保険」を覚えましょう。
社会保険
会社で働いている人は、社会保険に入ります。
社会保険の中に、健康保険や雇用保険があります。
保険料は毎月の給与から自動で支払われます。
被用者保険とも言います。
※被用者・・・雇われている人のこと
国民健康保険
学生、自営業の人、会社を退職した人、または従業員5人未満の会社に勤めている人が対象です。
保険料は住んでいる地域や収入によって変わります。
(出典:日本医師会「日本の医療保険制度の仕組み」)
外国人も健康保険に加入できるの?
健康保険の加入は義務
外国人も含めて日本に住んでいるすべての人が、健康保険に加入することが義務付けられています。
これは世界の中でもめずらしい制度です。
健康保険があると、安心して生活ができます。
たとえば、病院に行ってもすぐに治療が受けられるし、高額な医療費を支払う必要がありません。
医療費についての詳細は、あとで紹介しています。
日本の健康保険への加入手続きについて
有効な在留カードを持っていて、3ヶ月以上日本に滞在する外国人は、健康保険への加入が必要です。
【例】
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健康保険制度は何に使えるの?
健康保険が使えること
- 診察(お医者さんに症状を確認してもらうこと)
- 検査
- 診察中に使う薬
- 入院費
- 治療費
- お医者さんに処方された薬代 など
加入している保険や治療の内容によっては、保険外になることもあるので、必ず確認しましょう。
健康保険が使えないこと
診察や入院で健康保険が使えると書きましたが、なかには健康保険が使えないものもあります。
例:肌をきれいにするような美容医療、視力をよくする手術など
健康保険の自己負担額について
健康保険の自己負担額は3割です。(子どもや70歳以上の方は違います)
もう少し詳しく説明すると、病院で治療を受けたとき、かかった費用を全部支払うのではなく、3割の費用のみになります。
だから、日本では手ごろな費用で医療が受けられることでも知られています。
さらに医療費が高額になったときは、「高額療養費制度」という制度があります。
これは、1ヶ月あたりの医療費が上限額を超える場合に使える制度です。
※上限額は年齢や所得によって金額が変わります。
出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ 」
このような制度があることを覚えておくと、治療が必要になったときに、お金の心配が少し減るので安心できますよ。
まとめ
日本の健康保険は、外国人も安心して過ごすことができる制度です。
日本人だけではなく、外国人も健康保険に加入する義務があります。
健康保険制度のおかげで、手ごろな価格で治療を受けることができます。
保険の制度は変更があります。
制度が変わったら、ニュースでも取り上げられるので、普段から日本のニュースを知るようにしましょう。
厚生労働省のサイトには、日本全国の外国人を受け入れている医療機関のリストがあります。
厚生労働省:
「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」について
対応できる言語も書いています。