日本の教育システム 子どもの学校について
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外国から日本に来た家族にとって、子どもの学校選びは非常に大切なことです。
この記事では、日本の教育システムの基本と日本の学校についてよくある疑問について紹介します。
日本の学校について
日本の学校は、小学校から始まります。その後中学校、高等学校に進学します。
6歳から始まる小学校(6年間)、12歳からの中学校(3年間)は義務教育です。
そのため、すべての子どもが学校に通う必要があります。
中学校を卒業した後は、高等学校(3年間)や高等専門学校(5年間)への進学は任意ですが、多くの子どもたちがこれらの学校に入学します。
小学校(初等教育)
小学校は、子どもたちが基本的な学力と社会性を身に付ける場所です。
国語や算数、社会、理科、音楽、体育など、さまざまな科目を勉強します。
小学校入学までに、外国から来た子どもたちには日本語を勉強することが必要です。
授業はすべて日本語で行われるので、日本語がわからないと授業が理解できないからです。
最近では、日本語学習が必要な子どもたちのために、一部の小学校で日本語の授業が行われ始めています。
もしあなたのお子さまがまだ日本語に不安があるなら、日本語の授業やサポートがある学校について自治体に相談してみましょう。
中学校(中等教育)
中学校は、12歳から15歳までの子どもたちが3年間学びます。
中学校では、小学校よりも広い範囲を勉強します。
例えば、「算数」は「数学」になります。計算方法だけではなく、複雑な問題を解決するための方法を勉強し、科学など他の学問で応用できるようなものです。
高等学校(高等教育)
一般的には高校と呼ばれています。
高校は、中学校の卒業後、15歳から18歳までの学生が通います。
入学には試験があります。
普通科のほかに、外国語、理数、商業、工業、農業など、さまざまな専門科があります。
高校後は、大学や専門学校への進学、または就職します。
高等専門学校(専門教育)
一般的には高専と呼ばれています。
高専は、専門的な知識と技術を身につけることを目的としています。
入学には試験があります。
機械工学、電気電子工学、情報技術など、特定の分野に特化した教育を5年間で行います。実践的な技術と共に、学問的な知識も深めることができるため、企業の即戦力になるような能力を育成します。
詳しい情報はこちら:出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック第5章」P49-59
日本の公立学校と私立学校の違い
日本には公立学校と私立学校があります。
これは小学校から大学までのすべての学校に当てはまります。
公立学校は都道府県や自治体が運営していて、学費が無料または安いことが多いです。
小学校や中学校の場合、自宅の近くにある公立の学校に通う子どもが多いです。
一方、私立学校は団体が運営していて、独自の教育カリキュラムを持っています。
設備が良かったり、勉強できる内容が充実していたりすることが多いので、公立と比べて学費が高くなることが多いです。
学校選びで重要なポイント
学校を選ぶとき、学校の種類ごとに大切なポイントがあります。
ここでは、小学校、中学校、高等学校、大学ごとに、考えるべきところを紹介します。
※公立の小学校・中学校の場合は、基本的には住んでいる場所で学校が決まっています。自治体や学校によっては、自由に選択できる場合があります。
小学校・中学校
アクセス:家から学校までの距離を調べましょう。日本では子どもだけで登下校をすることが多いので、家から近い方が安全で、通学時間が短い方が子どもの負担になりません。
環境:学校の雰囲気が明るく、子どもが安心して過ごせる場所が良いでしょう。
日本語のサポート:子どもがまだ日本語の会話や読み書きが苦手な場合は、日本語の学習が必要な子どものためのサポートがあるかどうかを確認しましょう。
高等学校・高等専門学校
普通科か専門科:子どもが特定の分野に興味がある、または得意な科目がある場合は専門科を選ぶのも良いでしょう。(理数科目や外国語、芸術など)
進学サポート:高校卒業後は大学へ進学を検討している場合は、準備やサポートがしっかりしているか。また大学への進学実績が多いかどうかも確認しましょう。
奨学金:私立の学校によっては、独自の奨学金制度があります。
学校についてよくある質問
学校に入るとき、試験はありますか?
・小学校・中学校
公立小中学校では試験はあるところと無いところはありますが、私立学校や特定のプログラムでは入学試験があります。
・高等学校・高等専門学校
一般的に入学試験が行われます。
外国人の親が子どもをサポートする方法は?
・親も日本語を勉強することが大切
親が日本語がわからないと、子どもの学校の勉強をサポートすることも、学校行事に参加することもむずかしいです。
・文化の違いを子どもに伝える
日本と母国の文化の違いで、悩む子どもたちも多いです。
学校生活や日本人の考え方などを教えてあげることは、子どもが日本で生活するうえでとても役に立つでしょう。
まとめ
日本では小学校・中学校の9年間は義務教育として、すべての子どもが学校に通います。
もちろん、日本に住む外国人の子どもも義務教育の対象です。
一部の学校を除いて、基本的には授業はすべて日本語で行われます。
もし、あなたの日本語の会話や読み書きが苦手な場合は、日本語のサポートがあるかどうかを自治体に相談してみましょう。