日本での緊急事態:外国人が知っておくべき連絡先と対処法
日本に住んでいる外国人が、もし何かトラブルに巻き込まれたら、どうすればよいか分からないことも多いかと思います。
この記事では、そのような突然の出来事に備えるために、外国人が知っておくべき緊急時の連絡先と対処法について紹介します。
警察(110番)
警察に通報したいときの番号は、110番です。
- 財布を盗まれた
- 知らない人に殴られた
- 事故にあった
などの場合は、すぐに警察に連絡をしましょう。
通報をする時のフレーズを覚えよう
電話では次のようなことを聞かれます。できる限り落ち着いて答えましょう。
警察:事件ですか、事故ですか? あなた:カバンが盗まれました。 警察:それはいつですか? あなた:今です。 警察:場所を教えてください。 あなた:〇〇(住所)です。 警察:どのような状況ですか? あなた:歩いていたらカバンを取られました。犯人も分かりません。 警察:あなたのお名前と連絡先を教えてください。 あなた:〇〇(名前)です。連絡先は〇〇(電話番号)です。 (参考:千葉県警察「正しい110番の利用方法」) |
もし日本語で伝えることができなかったり、うまく聞き取れなかったりしたら、近くにいる人に声をかけて助けてもらいましょう。
救急車(119番)
救急車を呼びたいときの番号は、「119番」です。
- 道で倒れている人を見つけたとき
- 突然重い病気になったとき、ひどいケガをしたとき
このような場合は、「119番」に電話をしましょう。
救急車を呼ぶときに注意すること
日本では救急車を呼ぶとき、お金がかかりません。
しかし、緊急でひどい状況にだけ、救急車を呼びましょう。
風邪を引いたときや軽いケガなどの場合は、自分で病院まで行きましょう。
救急車を呼ぶときのフレーズを覚えよう
電話では次のようなことを聞かれます。できる限り落ち着いて答えましょう。
消防署:119番、消防署です。火事ですか、救急ですか。
あなた:救急です。 ※救急は、急いで助けてほしいとき 消防署:住所を教えてください。 あなた:住所は〇〇(住所)です。
※住所がわからなければ、近くにどんな建物があるかを伝える
消防署:どうされましたか?
あなた:友人が胸を押さえて倒れました。
※何があったかを伝える 消防署:おいくつの方ですか?
あなた:◯歳です。
消防署:あなたのお名前と連絡先を教えてください。
あなた:〇〇(名前)です。連絡先は〇〇(電話番号)です。 |
誰かが倒れて救急車を呼ぶときは、その人は意識があるか、息をしているかどうかが分かれば伝えましょう。
年齢は分からなければ、20代のようにだいたいの年齢を伝えましょう。
消防車(119番)
火事になったときや、火事を見つけたときは、救急車と同じく「119番」に電話をしましょう。
消防車を呼ぶとき(火事のとき)のフレーズを覚えよう
電話では次のようなことを聞かれます。できる限り落ち着いて答えましょう。
消防署:119番、消防署です。火事ですか、救急ですか。
あなた:火事です。 消防署:住所を教えてください。
あなた:〇〇(住所)です。
※住所がわからなければ、近くにどんな建物があるかを伝える 消防署:何なにが燃えていますか?
あなた:隣の家が燃えています。
消防署:あなたのお名前と連絡先を教えてください。
あなた:〇〇(名前)です。連絡先は〇〇(電話番号)です。
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その他の緊急時は、大使館・領事館へ相談しよう
国によってさまざまですが、一般的には次のようなことが起きた時に、大使館へ連絡、相談しましょう。
- パスポートを失くした・盗まれたとき
- 自然災害や戦争などの緊急事態が起きたとき
- 緊急時に家族に連絡を取りたいとき
- 法的なトラブルが起きたとき など
大使館と領事館の場所・連絡先:外務省「駐日外国公館リスト」
最後に
犯罪や急病、火事は、いつ、どこで起こるか分かりません。
緊急時の対応を覚えておくことで、冷静にすばやく行動することができるでしょう。
基本的にどこへ連絡するときも、
- いつ
- どこで(住所)
- その時の状況
- 名前と連絡先
を聞かれます。
簡単な日本語でも大丈夫なので、できるだけ詳しい情報を伝えましょう。