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日本語の資格と資格を取得するメリット

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外国人が日本で働く場合は、日本語力が求められます。
そのため、外国人を採用したい企業の多くが、特定の日本語資格に合格していることを応募資格にしています。
 
今回は、日本語の資格と資格を取得するメリットを紹介します。

3つの日本語資格

日本語能力試験(JLPT)

日本語能力試験(以下、JLPT)は、多くの企業で外国人を採用する際の基準として利用されている資格です。どの日本語資格を受けるか迷っている方は、まずはJLPTを受けるといいでしょう。
 
JLPTは、日本語の文字や語彙、文法についてどのくらいの知識があるか、実際のコミュニケーションでどのくらい言葉を使いこなせるかをチェックする試験です。
 
レベルはN5からN1までの5段階です。N5が1番簡単なレベルで、N1が1番難しいレベルです。
レベルを選択して受験をします。
 
N1かN2に合格すると、「日本出入国管理上優遇措置」を受けるためのポイントが付きます。
 
また、外国人が看護師や医師の国家試験を受けるためにはN1の認定が必要です。
つまり、N1の認定を受けられれば日本で資格試験を受験したり働いたりすることに有利になります。
 
JLPTは日本だけでなく海外でも受験できるので挑戦しやすいのも大きなメリットです。
 
公式Webサイト:日本語能力試験 JLPT

ビジネス日本語能力テスト(BJT)

ビジネス日本語能力テスト(以下、BJT)は、ビジネス日本語の能力を証明できる試験です。
テストには合格・不合格はありません。テストの点数でレベルが決まります。
点数は0~800点で、レベルはJ5~J1+の6段階です。
J5が1番簡単なレベルで、J1+が1番難しいレベルです。
 
BJTは、出入国在留管理庁から証明基準としても認められている資格です。
詳しくはこちら:特徴&メリット 出入国在留管理庁から証明基準として認められています!
 
試験はオンラインで受験でき、結果はすぐにわかります。何度でも受験できるので、自分の日本語がどのレベルか確認したい場合にも便利な資格です。
 
ビジネス用語は独特の言い回しが多く、日本語でスムーズに会話ができる方でも理解できないことがあります。経理や通訳など専門職として働く場合は、勉強しておくと役に立つでしょう。
 
公式Webサイト:BJT ビジネス日本語能力テスト

実用日本語検定(J.TEST)

実用日本語検定(以下、J.TEST)は、外国人の日本語能力を客観的に測定する試験として、1991年から実施されている試験です。
 
試験は、「A-Cレベル試験」(上級)「D-Eレベル試験」(中級)「F-Gレベル試験」(初級)の3種類があります。それぞれの試験の点数で、レベルが決まります。
 
J.TESTの特徴は、レベル分けが他の試験より細かいことです。レベルはG級から特A級までの10段階です。
日本語能力試験 N1以上の日本語力まで測定できるので、より高い日本語力をアピールできます。
 
試験地は日本だけでなく韓国や台湾などアジア一帯で開催されています。
ただし、ヨーロッパやアメリカでは実施されていないので注意が必要です。
 
公式Webサイト:実用日本語検定

外国人が日本語資格を取得するメリット

就職活動の幅が広がる

外国人を採用したい企業は、「JLPT N2合格以上」のように応募条件を設けているところが多いです。
資格がなくても就職できるところもありますが、資格に合格している方が、応募書類が通過しやすくなるでしょう。
応募書類の時点で日本語を勉強している人とわかれば、企業にとっては、良い人材に見えるはずです。

昇給が早くなる可能性がある

外国人を採用している企業によっては、JLPTのN2またはN1合格を昇給の条件としている場合もあります。
就職した会社の昇給の条件に日本語資格の取得があるなら、早めに勉強し始めましょう。
 
また、翻訳や通訳・語学講師など母国語を活かせる仕事に就いた場合も、日本語能力は必要です。
特に正社員として働くなら、会社での立場が高くなればなるほど、細やかなコミュニケーション力が求められたり、社外の人と接する機会も増えたりするので、日本語でコミュニケーションできる重要性が増すためです。

取得する日本語資格の選び方

まずはJLPTで高いレベルに合格することを目指すと良いでしょう。
 
知名度も高く、採用や昇給の条件として資格取得を定めている企業も多いからです。
日本だけでなく世界中で試験を受けられるので、来日する前に資格が取得できるのもメリットのひとつです。
在留資格を取得する際にも有利になるため、日本で働きたい・転職したいならJLPT N1合格を目指して勉強するといいでしょう。
 
JLPT N2に合格して、日本の企業ですでに働いているなら、BJTもおすすめです。
ビジネスに使う日本語の勉強にもなり、次の転職の際にビジネス日本語が理解できることの証明になります。
 
高い日本語力を証明したい場合は、J.TESTに挑戦してみましょう。N1以上の日本語力があることを証明するのに役立ちます。

まとめ

日本語の資格は日本で働く際に必須の資格ではありません。しかし、日本語の資格を取得していることが採用の条件の求人がほとんどです。在留資格によっては、一定以上の日本語資格の合格が必要です。
 
まずは、「日本語能力試験 JLPT」のN2以上の合格を目指して勉強してみましょう。
資格合格という明確な目標があった方が、勉強の予定を立てやすく、勉強も頑張れるかもしれませんよ

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