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日本の生活:お正月の過ごし方や楽しみ方

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日本のお正月は他の国にはないものや風習があるので、「日本らしさ」をさまざまな場所で感じることができます。
留学や仕事をするために日本に滞在している人の中には、日本のお正月を楽しみにしている人も多いでしょう。
その一方で、はじめて日本でお正月を過ごす人は、休業や営業時間の変更など普段との違いに困ってしまうかもしれません。
今回は、日本に住んでいる外国人の方が楽しめるようにお正月に行われる行事や楽しみ方、お正月前にやっておいたほうがよいことなどを紹介します。

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日本のお正月とは?

 日本では1月1日が1年の始まりです。
正月とは、新年を無事に迎えられたことを祝い、1年を穏やかに過ごせるように願うという意味が込められています。
 
毎年1月1日~1月3日までが「三が日(さんがにち)」と呼ばれ、お休みになる企業が多いです。
曜日の並びにもよりますが、12月29日ごろから1月3日までは仕事が休みになるところが多いです。
曜日の並びによっては1月5日まで休みになる場合もあります
 
クリスマスが終わったら、街中でお正月の飾りつけが増えます。
「門松(かどまつ)」など、お正月を祝う飾りをつけます。

新しい年を気持ちよく迎えられるように、家の掃除をする人が多いです。
 
年が明けると、お店では「初売り」が行われます。お正月休みの人々でにぎわうのが毎年の風景です。お正月の雰囲気は1年に1度の独特なもので、毎年楽しみにしている方も多いです。


お正月の風習を楽しもう

日本のお正月は、この時期だけに行われるさまざまな風習があります。
各家庭で行われるものもあれば、誰でも自由に参加できるものもあるので、機会があればぜひ参加してみましょう。
ここでは、だれでも参加しやすいお正月の風習を紹介します。

初詣に行こう

初詣とは、年が明けて初めて神社や寺院に参拝するお正月の行事です。
一般的には1月1日~1月7日までに参拝します。15日までの地域もあります。
1年間の健康と平和な生活のお願いをします。
家の近所の神社へお参りする人もいれば、有名な神社などまで出かける人もいるでしょう。
三重にある伊勢神宮や東京にある明治神宮など、有名な神社はお正月になると多くの参拝客でにぎわいます。

神社の参拝方法がわからない・・・

お参りの方法の説明が書いてある神社も多いので、作法についてはあまり心配しなくて大丈夫です。
初詣のときは、たくさんの人がお参りをしているので、前の人や周りの人を見てまねをしてみてください。
 
調べたい方には、神社本庁のWebサイトがおすすめです。正しい参拝の方法が動画付きで解説されています。
🔗 神社本庁 参拝方法

年越し参り・二年参り

12月31日の夜12時近くにお参りする方もいます。
年をまたいでお参りするので「年越し参り」や「二年参り」と呼ばれます。
日本のお正月ならではの雰囲気を楽しめます。暖かい服装で参加してくださいね。

神社にある縁起物

神社にはお守りだけではなく、お札や破魔矢(はまや)などの縁起物(えんぎもの)が販売されています。これらは、1年間の健康と平和を祈って家の中に飾るものです。
気に入ったものがあったら購入してみてもいいでしょう。購入したものは、家の中の高い場所に飾ってください。
 
小さいお守りは、かばんに入れていつも持ち歩くのがおすすめです。

おせち・お雑煮を食べよう

お正月には、「おせち」や「お雑煮(おぞうに)」といった特別な料理を食べます。

おせち

1年間健康で安全に暮らせるように願いを込めて食べる料理です。
「重箱(じゅうばこ)」という四角い入れ物に入っており、料理1つずつに意味があります。
おせちは、スーパーやコンビニでも小さいものが売られています。
また、「かまぼこ」や「伊達巻(だてまき)」など単品でも販売されているので、気になるものだけ買ってみるのもいいでしょう。

お雑煮(おぞうに)

お椀の中にもちと、肉や魚、野菜が入ったスープのようなものです。
お雑煮は縁起の良い食べ物として、お正月に食べられます。いつ食べるかは地域や家庭によって違います。
 
日本各地に材料が違うさまざまなお雑煮があります。
日本人の友人がいたら、作ってほしいと頼んでみてもいいでしょう。

初売りを楽しもう

新年に初めてお店を開けて、商品を売り始めることを「初売り」といいます。
初売りの日は、1月1日~3日の間にする店が多いです。
特別な品物が売られたり普段より値段が安くなったりします。
 
また、「福袋(ふくぶくろ)」といって袋にさまざまな商品を入れて売る店も多いです。
値段以上の商品が入っていることが多くて、お得です。欲しい福袋を買うために、たくさんの人が朝早くからお店に並ぶこともあります。
 
福袋は洋服、雑貨、食品などさまざまな種類があります。気になる福袋があれば、試しに買ってみるとお正月気分を楽しめるかもしれません。
最近は事前に予約できる福袋も多いです。


お正月を日本で過ごす際の注意点

お正月は、日本全体が普段とは違うスケジュールになります。
特に三が日の間(1月1日~3日)は多くの会社が休みになり、市役所や銀行も休みです。
 
そのため、行こうと思っていたところが休みだったり、必要な手続きができなかったりする可能性もあります。


市役所や銀行の窓口の休業

12月29日~1月4日頃までは、市役所や銀行の窓口が休業になります。
市役所や銀行で手続きが必要な場合は、12月15日頃までに行っておきましょう。
入国管理局も同じように休業になります。
 
銀行窓口が休業の間は、銀行や郵便局の中にあるATMは利用できないところもあるので、注意してください。
まとまった現金が必要になるなら、早めにお金を引き出しておくといいでしょう。
 
また、年末が近づくほど銀行や郵便局は混み合うので、普段よりも時間がかかることもあります。


スーパーなど日用品を買うお店の休業

最近はスーパーやドラッグストアも、1月1日は休業のお店が多いです。
12月31日も休業または営業時間が短くなる場合もあります。
 
12月になったら、お店に年末年始のお店の営業についてのお知らせを貼り出されるはずです。いつも使うスーパーが休みになるとわかったら、数日分の食料を買っておくのがおすすめです。
 
コンビニは年末年始も休まず営業しているお店が多いので、スーパーがお休みのときはコンビニを利用するのも良いでしょう。


ホテルや公共交通機関が混み合う

年末年始はホテルや旅館、電車やバスなどの公共交通機関は大変混み合います。
お正月に帰省する人や、旅行に出かける方も多いので、予約できない可能性があります。
 
お正月に旅行したい、帰国したい場合は早めに予約をしましょう。
 
また、年末年始は値段も通常より高くなります。旅行する場合は、他の時期に行く方が安くて混雑も少ないでしょう。


まとめ

お正月は日本で新年を祝う特別な時期です。
門松のような特別な飾りつけや、お正月だけの食べ物があります。
新年を日本で迎える場合は、初詣に行って、おせちやお雑煮を試すのも楽しいでしょう。
 
その一方で、市役所や入国管理局の窓口が休業になり、必要な手続きができなくなることもあります。12月になったら必要な手続きは早めにしましょう。

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