日本でペットを飼うときに知っておくべきこと
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ペットは私たちを幸せにしてくれる存在です。
日本に住む外国人のなかには、ペットを飼い始めたい人もいるでしょう。
この記事では、日本でペットを飼うときの飼い主の義務など、知っておくべきことを紹介します。
※この記事は、犬と猫に限定して説明しています
ペットの飼い主の義務
登録手続き
マイクロチップの登録
日本では犬と猫のマイクロチップが義務化されています。
ペットショップやブリーダーから犬や猫を引き取るときは、マイクロチップがすでに装着されています。
登録者の情報をあなたの情報に変更しないといけません。
マイクロチップが装着されていない犬や猫を引き取るときは、動物病院で装着を依頼してください。
もし引っ越すことがあれば、引っ越した後でマイクロチップに登録する住所も変更しましょう。
出典:環境省 犬と猫のマイクロチップ情報登録について
市役所で犬の登録
犬を飼う場合、まず市区町村の役所で登録が必要です。
自治体によっては、マイクロチップの登録があれば不要な場合があります。
参考:大阪市の場合
飼い犬にマイクロチップを装着し、令和4年11月1日以降に国(指定登録機関)にマイクロチップ情報を登録した場合は、大阪市への登録申請は不要です。
予防接種
日本で犬と猫を飼うなら、いくつかの予防接種が必要です。
病気を防ぐために、子犬・子猫のときに打つべきものと、毎年受けるべきものがあります。
狂犬病予防接種
日本では、犬の狂犬病予防接種が法律で義務付けられています。
犬は生後91日以上になったら、毎年1回の狂犬病予防接種を受ける必要があります。
予防接種を受けたあとで、接種済証が発行されます。この証明書は無くさずに保管しましょう。
ペットの飼育ルールを守る
ペットを飼うなら、周りの人への配慮も必要です。
- 犬の散歩中にはリードをつける
- 散歩中のペットの排せつ物は必ず持ち帰る
- 散歩中も家の中でもペットの鳴き声に気を付ける
- ペットと排せつ物の匂い対策をする など
特にマンションに住んでいる場合は、マンションのペット飼育ルールをしっかり守ってくださいね。
動物病院について
動物病院の選び方
飼い主にとって、動物病院選びはとても大切です。
インターネットで検索するのも良いですが、近所にペットを飼っている友人や知り合いがいれば、おすすめの病院を紹介してもらうといいでしょう。
かかりつけの動物病院以外にも、いくつか知っておくといいでしょう。
特に夜間の救急がある動物病院を事前に確認しておきましょう。
[おすすめのWebサイト]
益社団法人日本動物病院協会
動物病院検索サイト 動物病院を詳しく検索できます。
健康診断
動物病院へ行くのは、予防接収と病気のときだけではありません。
定期的に健康診断を受けることは、ペットの健康を管理するためにとても大切ですよ。
これからペットを飼う方へ
ペットを迎え入れる前に考えること
- ペットの世話をする時間とお金が十分にあるか
- いま住んでいる家でペットを飼えるかどうか、部屋の広さは充分か
- 家族もペットを飼うことに賛成しているか
- あなたと家族が犬・猫のアレルギーがないかどうか
- 家を留守にするときに、預ける先があるかどうか
- 母国に連れて帰られるかどうか など
特に、ゆくゆく帰国する人は、母国に連れて帰ることができるかどうかも確認しましょう。
国によってはペットの持ち込みに厳しい規制があります。
賃貸に住んでいる場合
ペットが飼える物件かどうかを確認しましょう。
「ペット可」と書いていても、犬のみや猫のみ、飼っていい頭数やサイズの制限があります。
さらに物件によっては細かいルールがあります。例えば、廊下では犬を歩かせない、糞をトイレに流さないなどです。
ペットを迎え入れる前に、管理会社にしっかり確認しましょう。
ペットとの暮らしに関するアドバイス
ペット用のごはんの購入場所
ペットのごはんは、ホームセンター、ペットショップ、オンラインストアで購入できます。
どれを買ったらいいかわからない、ペットの健康状態に合うものをあげたい場合は、動物病院で買うのも良いでしょう。
ペットフレンドリーな施設に行ってみよう
日本には、ペットと一緒に過ごせる施設があります。
ドッグラン
公園の中で犬を自由に走らせてあげられる施設です。他の犬の飼い主と交流できる場でもあります。
ドッグカフェ
犬と一緒に入れるカフェです。犬用の食べ物があったりします。
ペットと泊まれる宿
犬と一緒に泊まれるホテルや旅館です。なかには猫もOKの宿もあります。
最後に
日本ではペットを飼うときは、マイクロチップの登録や動物病院での予防接種が必要です。
ペットの健康を管理するために、かかりつけの動物病院を見つけること、定期的に健康診断を受けることも大切です。
動物病院に行くときに、日本語でペットの状態を伝えられるようにしましょう。
犬と猫は言葉が話せません。飼い主のあなたが、しっかりお医者さんと話せるように準備してくださいね!