日本の会社の習慣を理解する
🔗You can read this article in English here
日本で働く外国人にとって、会社の習慣を理解することは、その職場に慣れることに役立ちます。
他の国と同じように、日本にも他の国とは違う会社の習慣や文化があります。
この記事では、一般的に日本の会社にはどのような習慣があるのか、なぜその習慣が大切にされているにかについて紹介します。
日本の会社にはどんな習慣がある?
報連相(ほうれんそう)
報連相は、「報告」「連絡」「相談」を合わせた言葉です。
報告 |
仕事の進み具合や結果などを上司や同僚に伝えること |
連絡 |
会議で決まったことからお客様からの苦情まで、仕事で発生したことを正しく伝えること |
相談 |
仕事を進めるうえで、困ったことや悩むことがあれば、上司や同僚にアドバイスをもらうこと |
日本の会社では、報告・連絡・相談をすることを大切にしています。
なぜなら、仕事が問題なく進んでいるかどうか、途中でなにか困ったことがあるかどうかを報告することで、大きな問題を防ぐことができます。
上司の視点では、どれだけ仕事が進んでいるか、どんな課題があるのかがわかります。
1人ですべてやろうとせず、上司や同僚と仕事を進めることであなたも働きやすくなりますよ。
朝礼(ちょうれい)
多くの日本の会社では、朝の仕事が始まる時間に従業員が集まって短い会議が行われます。
これを朝礼と言います。
朝礼があることで、自分の時間から仕事へ切り替えもしやすくなります。
朝礼では、お互いにあいさつをするのはもちろん、そこで仕事の進み具合や連絡事項が共有されます。
仕事を始める前に、仕事の進み具合を知ることで、予定を調整しやすくなります。
大切な連絡も朝礼で発表されることもあるので、しっかり聞きましょう。
仕事が終わる時間に、「夕礼(ゆうれい)」をする場合もあります。
飲み会や食事会
日本でも多くの会社で飲み会があります。
お酒を飲んだり、一緒に食事をしたりすることで、同僚と良い関係を築くきっかけになります。
仕事終わりの飲み会だけではなく、ランチ会や休日にBBQをする会社もあります。
参加するときは、お酒の飲み過ぎに注意しましょう!
知っておいた方が良い習慣
日本の会社には、規則ではないが、「守るべきこと」と「するべきこと」がいくつかあります。
これらも日本の会社で働くうえで、知っておくといい習慣といえます。
服装や身だしなみに気を付ける
身だしなみが大切な理由は、一緒に働く人に不快な思いをさせないため、さらに会社のイメージに悪影響を与えないようにするためです。
例えば、社外の人と会うときに、あなたがしわしわのシャツを着てボロボロの靴を履いていたら。
あなたの会社はだらしないイメージと相手に思われます。
あなたは会社を代表して、社外の人に会います。
きちんとした服装を行うことで、細かい部分にまで気を配れる、信頼できる会社というイメージを与えることができます。
職場をきれいに使う
散らかった職場より、きれいな職場の方が気持ちよく働けますよね。
日本では、職場によっては、スタッフ全員で掃除をしたりすることもあります。
作業をしやすくするために、職場に大きな段ボールや使わないものを置かないようにしています。
時間をしっかり守る
日本では、時間をきちんと守ることが大切にされています。
それは、もし自分が遅刻した場合、他の人の時間を奪っているという考えがあるからです。
そのため、出勤や会議の時は時間に間に合うよう、早めに準備をする習慣を身につけましょう。
理由のない遅刻や無断欠勤は絶対にだめです。
チームワークを大切にする
日本の会社では、チームワークという言葉をよく聞くかもしれません。
多くの会社では、みんなで協力して、チームや会社全体の目標達成を目指すことを大切にしています。
もし同僚が困っていたら、「何かできることはありますか?」と声をかけてみましょう。
就業規則とは違う
この記事で紹介したような報連相や身だしなみ、職場をきれいに使うような習慣は、「就業規則」とは違います。
「就業規則」とは、勤務時間、給与、休暇、労働の条件など、会社と働く人との間で決められているルールのことです。
就業規則は法律で明記することを決められている事項があります。
一般的に就業規則は入社するときに説明を受けますので、しっかりと覚えておきましょう。
※会社によっては、就業規則に服装・身だしなみの規定がある場合もあります
最後に
この記事では、日本の会社の習慣を紹介しました。
これらの習慣は、よくわからないこと思うかもしれません。
どうすればいいかわからないときは、まわりの同僚がどうしているのかを観察したり、質問してみたりしましょう。