知っておきたい日本のマナー(生活・ビジネス)
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日本には、外国にはないマナーがいくつもあります。旅行で日本に来ているなら、マナーについて詳しく知らなくても問題ありません。
しかし、日本で仕事をしながら暮らすなら、マナーや習慣を知っておくと役に立ちます。
この記事では、日本のマナーを紹介します。
【生活編】日本独特のマナー
はじめに、生活についての日本のマナーを紹介します。
生活や食事のマナーは国ごとに違いがあります。
日本で生活をしていくなら、日本人と一緒に食事をする機会もたくさんあると思います。その際、お互いに気持ちよく過ごせるようにマナーを知って守りましょう。
食べるときに茶碗を持つ
日本では、食べるときに食器を持ちながら食べることがあります。すべての食器ではなく、碗(わん)と呼ばれる手で持てる丸い食器だけです。
碗は、ごはんやみそ汁に使われています。
食べるときに食器を持たない国も多いですが、日本では、お椀を持たずに食べることは「行儀が悪い」と思われることです。
どの食器を持って食べるのかどうかがわからないときは、周りの人を見て真似してみてください。
食事はできるだけ残さない
日本では、できるだけ食事を残さないのがマナーです。
大皿から取り分けるタイプの食事は、食べきれる量だけ取りましょう。
日本の飲食店は外国の料理に比べるとやや量が少なめと言われていますが、お店によってはたっぷりの料理が出される場合もあります。
残さないようにするために、あらかじめ量を少なめに頼むと良いでしょう。
公共交通機関では静かにする
電車やバス、飛行機などの公共交通機関ではできるだけ静かに過ごしましょう。会話は禁止されていませんが、大声で話すのは良くないです。できるだけ小さな声で話す方が良いです。電話で話し続けることも良くないです。
また、近い距離を移動するバスや電車の中では食べたり飲んだりすることはできるだけやめましょう。
新幹線のような長距離を移動する電車や観光バスの中ではお弁当を食べても大丈夫です。しかし、臭いが強いものは良くないです。
家に入るときに靴を脱ぐ
日本では家に入るときに玄関で靴を脱ぎます。
お店や職場、ホテルなどは靴を履いたまま入ることが多いですが、場所によっては靴を脱がないといけないこともあります。
場所によっては裸足で室内に入ることは良くないことです。特に、人の家に入るときは、必ず靴下を履いていくようにしましょう。
【ビジネス編】日本独特のマナー5選
早めの行動(5分前行動)
日本では、時間通りに始めることが当たり前です。なので、仕事のときは必ず時間を守りましょう。早めの行動と言うと曖昧ですが、5分前に行動することを意識するといいでしょう。例えば、10時に約束があるなら、9時55分には待ち合わせ場所にいた方が良いです。
仕事も始業時間に会社に着くのではなく、始業時間には仕事を開始できるようにしましょう。
もし約束に遅れてしまいそうな場合は、早めに連絡を入れましょう。
ボディタッチや握手はしない
日本では、ビジネスの場でボディタッチをすることはほとんどありません。ボディタッチの場合は、相手によっては不快な思いをされることもありますし、セクハラだと思われる場合もあるので、しない方が良いです。
握手の場合は、相手が握手を求めてきたら応じてください。
名刺交換
名刺交換とは、ビジネスで初対面の相手に名刺というカードを渡して自己紹介することです。名刺には名前のほか、電話番号、メールアドレス、役職などが書かれています。
名刺交換には決まった流れがあります。
- 名刺の交換は必ず両手でします。
- あいさつと自分の名前を言って、自分の名刺を相手より低い高さで渡します。
- 相手の名刺を受け取るときは「ちょうだいします。」と言いましょう。
- 受け取った名刺は、自分から見てテーブルの左上側に置きます。「名刺入れ」の上に置きます。
- 商談が終わったら「名刺入れ」に入れて持ち帰りましょう。
上座・下座
日本には、座る場所にもマナーがあります。
上座(かみざ):入口から遠い位置
下座(しもざ):入口に近い位置
地位が上の方ほど上座に座ります。
自動車の場合は運転席の後ろが上座、助手席が下座です。
日本独特のマナーなので、わからない場合は「どこに座ればいいですか」と聞いてみましょう。
まとめ
マナーは、その場に居る人が全員気持ちよく過ごせるようにするためにあります。
それぞれの国にマナーがあるように、日本にも日本のマナーがあります。
これらを理解しておくことで、普段の生活でも職場でも良い人間関係を築くことができるでしょう。
母国語で書かれた日本のマナーや習慣に関する本やWebサイトを利用するのもおすすめです。