日本の食事のマナー
🔗You can read this article in English here
住む国が変わるとさまざまなことが変わりますよね。そのうちの1つが食事のマナーです。
日本でもさまざまな食事のマナーや習慣があります。
一緒に食べる人への配慮や、してはいけないことを知っておくことで、より食事を楽しむことができます。
この記事では、日本の食事のマナーについて紹介します。
食事中のマナー
他の国と日本との違い
音を立てて食べること
日本では、ラーメンやうどんを食べる時に、ズルズルと音を立てることがあります。
これはマナー違反ではありません。
音をたてても大丈夫ですが、無理に音を立てる必要はありません。
茶碗を持ち上げて食べること
日本では、茶碗を持ちあげてたべます。
反対に、茶碗を持たずに、茶碗に口を近づけるのは行儀が悪いです。
正しい姿勢で、きれいに食べましょう。
「いただきます」と「ごちそうさま」
日本では食事を始めるときに「いただきます」、食事を終えるときに「ごちそうさまでした」と言います。
どちらも、食べ物や料理を作ってくれた人への感謝の言葉です。
毎回必ず言うわけではないですが、誰かに食事を作ってもらったとき、ごちそうになるときは、言う方が良いでしょう。
箸の使い方
日本で食事をするとき、ほとんどの場面では箸(はし)が使われます。
箸を使うときに、いけないことがいくつかあります。
渡し箸
食べ終わる前に、箸を器の上に置くこと。
渡し橋は食事が終わったという意味になります。
食事中に箸を置くときは、「箸置き」を使いましょう。
刺し箸
食べ物を箸に刺すこと
お葬式を思い出させるので、縁起が悪いです。日本のお葬式では、亡くなった方に食事をお供えする時に、箸を刺すことがあるからです。
箸渡し
箸で食べ物を渡して、端で受け取ること
これもお葬式を思い出させるので、縁起が悪いです。
日本のお葬式では、亡くなった方を焼きます。
焼いたあと、その骨を箸で集めて渡す儀式があります。
他にも、箸をなめたり、噛んだりすることもマナー違反です。
日本以外でも箸は使われているので、箸を使うのに慣れている人もいると思います。
慣れている人も、このような使い方しないように覚えておいてくださいね。
食べる前には手をきれいにする
日本では、直接手でつかんで食べるものじゃなくても、手をきれいにしてから食べます。
食事の前には、手を洗うか、おしぼりで手をきれいにしましょう。
一緒に食事をする人への配慮
食べ物をシェアする時
外食するときやパーティーのときは、食べ物をシェアすることがありますよね。
シェアするときは、自分が使う箸で直接取らず、取り分け用の箸を使いましょう。
人が使った箸で取り分けることは、日本では不衛生だと考えられています。
また、食事を取り分けるときには、年上の人や目上の人から順番に取り分けるようにしましょう。
食事中の会話の仕方
食事中に口に食べ物を含んだまま、話すことは良くないです。
口の中に食べ物があるときは、食べ終わってから話すようにしましょう。
もし静かなレストランで食事をするときは、大声で話すのは控えましょう。
お客様と食事をするとき
仕事によっては、会社の一員としてお客様と食事をすることもあると思います。
仕事での食事は、ビジネスの一部です。正しいマナーを守ることで、良い印象を与えます。
ビジネスでも基本的な食事のマナーは同じですが、以下のことに気をつけてください。
名刺交換
食事の席で初めて会う人がいる場合は、最初に名刺を交換しましょう。
乾杯のタイミング
会食の場合は、乾杯をすることが多いです。
乾杯の時は、お客様や上司など目上の人が先にグラスを上げるのを待ちます。
追加の食べ物や飲み物を注文する
食事中の話が一区切りついたときが良いでしょう。
一般的には、その場で一番立場が低い人が、追加の飲み物を何にするかを確認したり、注文したりします。
(例)
お客様・上司・あなたの3人で食事なら、あなたがする。
お客様・上司・あなた・後輩の4人で食事なら、後輩がする。
電話をする必要があるとき
電話がかかってきたとしても、基本的に食事中には電話に出ない方が良いです。
どうしても電話をしないといけないときは、部屋から出て静かに話します。
部屋を出るときも、「失礼します」と声をかけてから出ましょう。
食事が終わったあと
ごちそうになる場合は、お礼の言葉を忘れずに伝えましょう。
会食が終わってからも、お礼のメッセージを送る方が良いです。
最後に
食事はコミュニケーションのひとつです。
日本で食事をするときの習慣とマナーを理解して、楽しい食事の時間を過ごしてくださいね。